院長のブログ(表)( ´∀`)

東京つばめ鍼灸院長の独り言ブログ。「南北相法」の翻訳ページはこちら→http://www.varianttuning.com/index.html

針の発注

鍼灸院は、2月が最もヒマである。 

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しかし、帳簿の整理をしたり、確定申告の準備で税理士とやりとりしたり、針の在庫を確認して北京の針屋に鍼を発注したり、院内の備品を補充したり、色々とやることが多い。ホームページやブログの更新も、できるだけこの時期に済ませておく。

 

たまに見学に来る鍼灸師のFさんが、ヒマな頃合いを狙ったのか、「特注の針を発注してもらえませんか?」とメールしてきた。Fさんは中国語ができない。

 

仕方がないので、北京の針屋に、自分の通常分の発注をするついでに、この時分でも特注の針を作れるかどうか聞いてみることにした。

 

ちなみに日本では、針の特注はかなりの本数をまとめないと断られることが多いが、中国では小ロットでも安く特注してくれる。しかも、日本のメーカーでは対応不可の太さ、長さの針の特注が可能だ。さらに、1本ずつのブリスターパックなら、針管の有り無しを選択できるし、コストを抑えた針管無し10本ずつの個別包装も可能だ。もちろんちゃんとEOG滅菌されている。

 

今回発注の件について、北京の針屋の事務員(微信朋友)に連絡すると、「疫情(コロナウイルス)の影響で、工場はフル稼働しておらず、出勤している工員も僅かです。今は定番商品を作るのに精一杯で、特注品を生産する余裕はありません」と返信がきた。

 

中国の明日を予測することは容易ではない。今日可能だったことが、明日不可能になってしまうこともあり得る。情勢が安定している時に針を輸入しておかないと、しばらく輸入できなくなる可能性もある。

 

そんなわけで、私は急いで発注書を作成し、微信にて事務員に送った。しかし、すでに時遅しで、事務員は私のメッセージをすっぽかして、帰宅したようだった。

 

北京の針屋は2月10日になってようやく業務を再開したものの、当局の指示によるためか、10日の午後になって、急遽17日まで業務を休止すると連絡があった。

 

そういえば、前回発注した時は、同じ内容物の2個口のうち、なぜか1個だけが北京の税関に4回も差し戻しされた。その後、配送業者を変更して、5回目の発送で何とか受け取ることができた。針屋の事務員が言うには、こういったわけのわからない差し戻しが稀にあるらしい。微信の内容は当局によって検閲されているから、これ以上、事務員と踏み込んだ話はできなかった。

 

後日、中国情勢に詳しい知り合いの中国人にこの件を話したところ、その時に全人代や党大会、APECなどの重要な会議があったわけではないから、おそらく香港のデモや、新疆の情報がアメリカに流出した件などが影響して、税関がいつも以上に厳しくなっていたのだろう、とのことだった。

 

ちなみに針を輸入する際、日本国内の中国系銀行から送金するのが無難だけれど、近年、金融庁が策定した「マネー・ロンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」の影響で、送金時の審査が日に日に厳しくなってきている。それゆえ、帳簿管理を厳格に行い、銀行側に資金の動きを明確に提示することができないと、針の輸入はほぼ不可能に近い。

 

昨日、北京の針屋の業務が再開したとのことで、事務員にメッセージを送った。するとヒマにしているのか、すぐに返信が来た。 

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どうやら、未だ当局による外出制限は解かれておらず、不便を強いられたまま、在宅勤務で何とか仕事をしているらしい。

 

こびとがまた北京へ行きたいと言っているけれど、再び中国の土を踏むのは、まだまだ先になりそうだ。