院長のブログ(表)( ´∀`)

東京つばめ鍼灸院長の独り言ブログ。「南北相法」の翻訳ページはこちら→http://www.varianttuning.com/index.html

長野へ行った話④

本堂をお参りしたあとは、本堂裏手にある善光寺史料館へ行くことにした。240万余りの英霊が祀られた霊廟ゆえか、九段下にある某神社のような雰囲気が感じられて、あまり長居できなかった。何より、床下から足に伝わる冷気が強すぎた。

 

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史料館の外には、なぜか牛2頭のレプリカが飾ってあった。足元を見ると、森永乳業寄贈、と記されていた。どこぞの暇人が、牛の耳の上に椿らしき花を置いていた。 

 

こびとが、参道にある昭和チックな本屋で買ったばかりの、フクロウ柄の御朱印帳に早速御朱印してもらいたいと言ったので、勧募窓口へ行くことにした。

 

受付にいた初老の僧侶らしき男性に300円を手渡した。彼は慣れた手つきで御朱印帳を開き、サラサラと筆を滑らせ、最後に朱色の判子をポンと押し、判子が別のページに写らぬよう半紙を挟み、無言でこちらに差し出した。出雲大社に比べると、中々面白みのある御朱印だった。

 

長野と言えば、信州蕎麦以外にお焼きがあるから、お焼きの美味そうな店を探すことにした。10年ほど前に、奥多摩あたりで美味いお焼きを食べたことがある。具材は野沢菜を炒めたらしきモノで、皮はモチモチとしていて美味かった。今回も同じようなお焼きが食べられるのではないかと密かに期待していた。

 

参道でお焼きを売っている店は数店あったが、観光客が少ないためか、大半は冷めたお焼きしか置いていないようだった。出来れば热乎乎なお焼きを食べたかったから、湯気が立ち上る店を探すことにした。結局、1店舗だけ湯気が上っている店があった。粒あん入りのお焼きを買ってみたが、コンビニの中華まんのような柔らかめの生地で、個人的にはもっとモッチリしている方がいいな、と思った。

 

仁王門を出たあとは、八幡屋磯五郎で師匠へのお土産に詰め合わせの唐からしセットを買った。ここの七味は東京だとカルディコーヒーなどで購入できるが、香りが素晴らしく、温かいそばに入れて食べると大変によろしい。一味は辛すぎるから、個人的にはベーシックな七味と深煎七味が特によろしい。そういえば、某メーカーの七味には、何かの陰謀かと思わせる如き大粒の芥子の実が入っており、至って食べにくいから買わないことにしている。

 

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善光寺を出たあとは、温泉へ行くことにした。アメリカンなんとかという薬局などに寄り道していたら、すでに日が暮れかかっていた。長野市の良いところは、逢魔が時にアルプスの美しい稜線が見えることだ。東京でも青梅市あたりへ行けば山が綺麗に見えるけれど、長野付近のアルプスが最も急峻で美しい。やはり、山が見えると心が落ち着く。

 

温泉を調べる時は、基本的にGoogleMapの口コミを参考にしている。アマゾンと同様、高評価にはヤラセ的な怪しい口コミが多いが、低評価の口コミはだいたい真実であることが多い。確かに同業者やオツムがアレな人々が嘘を書いていることもあるが、特に病院などは実際に行ってみると、口コミに書かれたとおりの酷さであることがよくある。

 

ちなみに、鍼灸院や整骨院のGoogleMapの口コミで、5つ星の評価しかなく、その評価者のアカウントがすべて新規であったり、他の商店などを評価している形跡がなければ、オーナーの自作自演である可能性が高い。だいたい、口コミで広まったような、本当に患者から信頼されている鍼灸院は、患者が自分の予約が取りにくくなるのを恐れ、口外しない傾向にあるから、GoogleMapの口コミが増えることはあまりない。特に、10年以上前から、GoogleMapが登場するより前から存在する鍼灸院などにそういう傾向が顕著だ。

 

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今回は、ゆったり苑という温泉へ行った。何よりも清潔そうな感じが決め手になった。地元民らしき人々でかなり混んでいたが、洗い場や浴槽に入れないというほど混んではいなかった。むしろ、露天風呂は人が少なく快適だった。

 

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風呂上りは「無重力マッサージ」を謳うマッサージ機に座ってみたが、重力下で無重力マッサージなんてできるはずもなく、結局、座面が180度くらいまで開いてかなり後方まで倒れるもんだから、気分が悪くなり、騙された気がした。マッサージ機の横には、珍しく瓶入りコークの販売機があった。個人的には、これは麻薬であると認識しているが、実際に1年に1回くらいは飲みたくなることがある。ちなみに、中学生以来、中毒だったドクターペッパーはすでに卒業している。

 

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結局、八ヶ岳乳業の牛乳を飲むことにした。マクロビオティックなどに傾倒している人々は牛乳なんて飲むなと言うが、「人間に牛乳は必要ない!牛乳は絶対に飲まない!」とキチ〇イ染みた感じでヒステリックになって叫んでいる人よりも、「たまに牛乳飲むかな」というような具合に囚われが少ない人の方が健康に生きているように思える。確かに、放射性物質まみれの食品はヒステリックになってでも避けるべきだが、そういう危険性のない牛乳はたまに飲むくらいなら良いと思う。 

 

温泉に入って体がポカポカしたあとは、市内を車でグルグル廻って良さそうな飯屋を探すことにした。しかし、1時間ほど探したが、善光寺付近を離れると恐ろしいくらいに閑散としていて、結局、長野駅前に戻ることにした。一旦ホテルに戻って荷物を置いてから、徒歩で駅まで行き、再度飯屋を探すことにした。

 

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駅前にはお天気キャスターらしき女性と撮影スタッフが、夕方の生放送らしき準備をしていた。きっと、毎日この場所で撮影しているのだろうな、と思った。

 

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まだ真新しさが感じられる駅ビルのスーパーは、主に観光客向けの品ばかりで、どれも割高に感じられた。なんで島根の干し柿が売っているのだろうかと思ったら、「島娘」という商品名の、JA佐渡干し柿だった。

 

島根県の柿と言えば、宍道湖沿いの湖北線に看板がある富有柿や、プリっとした形の西条柿が有名だ。島根県と仲良しなのか敵(かたき)なのかわからぬ鳥取県でも西条柿は有名で、すでに16世紀半ばには武士の保存食として渋柿の加工が始まっていたらしい。

 

東京で栽培されている柿は基本的に甘柿だ。西条柿は渋柿だから、わざわざ渋抜きをしないと食べられない。最初から甘柿を植えりゃあ面倒がなくて良いと思うが、そうなると関東と差別化が図れないから、未だにドライアイスを使って渋抜きして、特産品として売り出す必要性があるのかもしれない。まぁ、食は多様性があった方が良い。

 

実家の庭には柿の木が何本かあったが、どれも典型的な甘柿で、成熟するとタンニンが黒く固まって斑点になる、カリカリ、ザラザラとした食感が特徴の品種だった。柿は庭で好きなだけもげたから、実家を離れるまでは、市販の柿はほとんど食べる機会が無かった。それゆえ、島根で初めて渋柿の切り口を見た時は、余りにも味気ない感じで驚いたが、実際に食べてみると、西条柿の上品な口当たりは中々良いものだと知った。 

 

柿は中国の長江・黄河流域が原産だが、現在は中国各地で栽培されており、900種以上の柿が存在しているそうだ。日本には平安期に中国大陸から伝播し栽培が始まったと言われているが、フランスやアメリカには19世紀頃に伝播し、アメリカ東部には氷点下18度でも育つ品種が存在するらしい。中国ではドロドロに熟した柿を食べるのが好まれると聞いたことがあるけれど、実際にはどうなんだろう。

 

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そういえば、たまに散歩に出かける、皇居東御苑にも小さな柿の木がある。東御苑内には多種多様な植物がみられるが、柿は祇園坊、四溝、禅寺丸、堂上蜂屋、豊岡などが植えられている。

 

駅ビル1階のスーパーを冷やかしたあとは、2階へ上がることにした。2階は長野産の土産が一堂に会したような雰囲気で、小布施の栗菓子や地酒、ハム、キノコの加工品などが並べられていた。

 

ある土産屋には、ギャル風のお姉さんが店頭に立っていたが、こびとが「あの人つけまつげがズレてるよ!」と耳打ちしてきた。怪談話に出てきそうなほどホラブルなズレかただったが、接客中のお姉さんにまつげを直す余裕はないようだった。

 

3階にはアメリカのアップルのロゴをパクったような看板が掲げられた広場があったが、ほとんどの椅子は高校生が占領していた。外は寒いし、東京と違って、駅ナカ以外にたむろする場所がないんだろうな、と思った。

 

3階の飯屋は、東京でも馴染みのあるチェーン店ばかりだった。定食屋とかつ丼屋もあったが、どこも満席で、必然的にチェーン店を選ぶしかなかった。信州蕎麦の店もあるにはあったが、こびとが「昼に蕎麦を食べたから蕎麦以外のものにしよう」と言った。駅ビルを出て、見慣れぬ街を徘徊する気力はなかったので、某パスタ屋で妥協することにした。

 

長野県に旅行に来て、東京にもチェーン店がある岡山県の会社が経営する神奈川県鎌倉市風のパスタを食べるのはいかがなものかと思ったが、コンビニの弁当を食べるのもアレだと思い、仕方なく入ることにした。

 

食後は連絡通路を通って隣の商業施設へ移動したが、東京で見慣れた商品ばかりで面白くなかった。最近、駅ビルのテナントは全国どこへ行っても同じ様相を呈しているように感じるが、どこでも同じサービスや商品を享受できるという点に関しては、便利なのだろうな、と思った。 

 

1階にはスタバがあったが、東京のスタバに比べ、スタバ特有の雰囲気に、より一層ドップリ浸っているような人が多いように感じられた。

 

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スタバを冷やかしたあとは駅前のドン・キホーテへ行ったが、甲州銘菓である信玄桃に一模一样な菓子や、北海道銘菓である白い恋人と間違えて買ってしまいそうな菓子があった。土産菓子は全国各地に似たものが存在するけれど、ここまでくると、もはやどこが元祖なのかわからなくなってくる。やはり、トラブルを避けるためにも、商標登録は必須だな、と思った。