東京つばめ鍼灸院長のブログ( ´∀`)

完全無所属、無宗教、東京つばめ鍼灸院長が不定期に更新中。

長野へ行った話5(終)

最終日は小布施と戸隠へ行くことにした。帰りの新幹線が15時発だったから、14時くらいまでには長野駅へ戻れるよう、予定を組むことにした。 天気予報では翌日から大寒波が襲来するという話で、まだそんなに寒くはなかったが、戸隠あたりはすでに雪が積もって…

長野へ行った話4

本堂をお参りしたあとは、本堂裏手にある善光寺史料館へ行くことにした。240万余りの英霊が祀られた霊廟ゆえか、九段下にある某神社のような雰囲気が感じられて、あまり長居できなかった。何より、床下から足に伝わる冷気が強すぎた。 史料館の外には、なぜ…

長野へ行った話3

そばを食べたあとは、参道を上り、善光寺へお参りすることにした。参道は緩やかな坂になっていた。 参道には様々な店が並んでいたが、どこも閑散としていて唯一、人だかりが出来ていたのは、八幡屋磯五郎(やわたやいそごろう)という善光寺門前にある七味唐…

長野へ行った話2

東京駅発の北陸新幹線で長野駅まで行き、長野駅東口にあるレンタカー屋でレンタカーを借りて、長野市内を徘徊することにした。 仕事の都合上、休暇がとれるのは最大でも3日程度なので、今回は長野市内で1泊することにした。そうなると、やはり長野駅近辺で泊…

長野へ行った話1

戸隠神社には、20年くらい前に1回だけ行った記憶がある。しかし、何故かその時のことはほとんど覚えていない。スノーモンキーのいる地獄谷野猿公苑には、2015年の11月に初めて行った。 2016年の年賀状に使う猿の写真を撮るため、東京からミニカーに等しいVW…

ある夏の日の晩餐(後)

穂掛祭は曜日に関わらず、毎年8月28日に行われている。東出雲に隣接する、中海の神石である「一つ石」から揖夜(いや)神社まで、約1kmの陸路を、舟で往来する神事だ。日本の沿岸部では、豊漁を祈願した、舟を使う神事がよく見られるが、実際にこういった祭…

ある夏の日の晩餐(前)

2013年の8月28日は、今でも昨日のことのように覚えている。 私は松江での3年余りの任期を終え、9月からは師匠がいる三鷹の北京堂を引き継ぐため、東京へ戻ることになっていた。 私が島根を離れることを知った師匠のお父さんは、「8月28日に東出雲の祭りがあ…

原風景

最近は、とにかく忙しすぎて、ブログを書くヒマがない。 刷新したウェブサイトをアップロードしている合間に、何とかこのブログを書いている。今日は17時間ぐらいぶっ通しで働いているから、さすがに眠い。最近は曜日に関わらず忙しいが、やはり日曜日の夜が…

遺産

2010年、針灸は無形文化遺産として、ユネスコにリスト入りした。と言っても、保護対象になったのは中国針灸だけの話であって、日本鍼灸はほぼ無関係だ。これに対し韓国は猛反発しているそうだが、日本ではこの話題自体に触れる鍼灸師が皆無に等しい。 そんな…

都会の妖怪

ここ数か月、やることが多すぎて完全な休日が無かった。年末から正月は3日間休みにしたけれども、結局ほぼ3日間、帳簿やら残業やらに追われて終了した。1月4日は木曜日だったから完全なオフにして、日帰りでこびとと箱根へ行って来た。箱根ではシカゴ在住だ…

未来の予約

先日、当院のウェブ予約システムが導入事例の1つとして、某社のウェブサイトにて紹介された。今後導入を検討している鍼灸師の一助となるかもしれぬので、とりあえずリンクを貼っておくことにした。 re.iqnet.co.jp ウェブ予約を導入して半月が経ち、やっと登…

フラッシュバック

今年も北京へ行ってきた。目的は針灸・中医関係の本の購入と、針灸用具店への顔出しだ。針灸用具は今年から微信を使って輸入しているから、わざわざ北京まで行く必要はないのだけれど、本を買うついでに針灸用具店へ手土産持参で挨拶しておくことで、ウェブ…

ウェブ予約

最近は発狂しそうなほど忙しくなってきたので、ウェブ予約システムを取り入れることに決めた。ウェブ予約を利用する人が増えれば業務効率が上がり患者にも当院にもメリットが増えるだろうと考えている。 最新のウェブ予約システムは細かい設定ができる。ウェ…

2010年、真夜中の訪問者

島根にいた時の話。 まだ松江の北京堂が某マンションの6階にあった頃の話だ。 その当時、私は鍼灸院で寝泊まりしていて、治療には使っていない4畳半くらいの部屋を寝床にしていた。 しかし、冬のある日を境に、真夜中に怪奇現象が起こるようになった。 毎日…

島根の温泉

島根にいた頃は、温泉へ行くのが楽しみの1つだった。全てではないけれど、松江から江津あたりまでの有名どころの温泉には、ほとんど行った。特に温泉津(ゆのつ)温泉の薬師湯や、江津(ごうつ)の有福温泉は、独特の泉質でお気に入りだった。しかし、何せ松…

綿と串

北京では春になると、街中にたくさんの胞子が舞う。一見すると雪が降っているかのようにも見えるが、少し観察すれば雪ではないことがわかる。最近、これを「中国特有の汚染物質だ!」と騒ぐ人や、果てには「中国の大気汚染は深刻である!」とか、「中国に行…

微信钱包

ここ最近、北朝鮮のミサイルをアメリカが迎撃するとか、北朝鮮がアメリカ本土を核攻撃するとかいう物騒なニュースが流れている。そうなれば今後、中国の情勢も激しい展開になる可能性もあるわけで、中国へ行かずに中国の針灸用具やら針灸・中医関係の本を入…

華為

先日、目黒と表参道へ行った。目黒はこびと(嫁)が好きないちごのパフェで有名な店があるとかで、どうせならブログのネタに実際のパフェがどんなもんか試してみようということになった。表参道はアッ〇ルの新作スマホを実際に見るためだった。 目黒と言えば…

毒りんご

最近iPhone5sの調子が悪い。使い始めてちょうど2年半くらいだ。再起動してもフリーズする回数が増えてきた。iPhoneは2~3年が設計上の寿命らしいが、確かに2年目くらいから異常が出てきた。ソニータイマーの如き精度でまことに恐ろしい。 まぁ、大したデータ…

寺から出れば坊主

やるべきことが色々あって、北京の日記が全く進まない。今日は南北相法についての取材をさせてれと某出版社から電話があった。どうやらディスカバージャパンの記事を見たらしい。針灸に関係ないことにあまり時間を割きたくないが、南北相法について協力すれ…

黄泉比良坂へ行った話(後編)

黄泉比良坂へ行ったあと、私は午後から用事があったので、師匠のお父さんを自宅まで車で送って、そこでお別れする予定だった。 その頃私が乗っていた車は、わざわざ愛媛県まで行って、個人売買にて10万円で買ったボロクソワーゲンで、左ハンドル車だった。お…

黄泉比良坂へ行った話(前編)

砂丘は島根にあると思い込んでいた自称シティーボーイにとって、島根での生活は不安だらけだった。 2010年の7月中には、前院長であったTさんから島根の北京堂を引き継がねばなかった。それゆえ、出来るだけ早く島根へ行っておかねばならなかった。しかし、…

2011年前後の思い出

島根に住んでいた時の話。 島根の北京堂は、まだ八束郡と呼ばれていた頃の東出雲町で、師匠が30年ほど前に開業した。今も9号線を米子方面に走っていると「北京堂鍼灸」と書かれた看板が見える。ちなみに東出雲町と言えば三菱農機と黄泉比良坂(よもつひらさ…

花甲

先日、師匠の還暦パーティーがあった。私は予約しておいたホールのケーキと、還暦祝いに剪纸を持参することにした。 ケーキは最も見た目が美しく、実際に食べても美味しそうなケーキを選んだ。近所では見当たらなかったので、新宿のアンテノールで予約注文し…

上海へ行った

連休をとって上海へ行ってきた。高校時代からの友人S氏が上海での出向を終え、9月いっぱいで日本へ戻って来るとのことだった。そんなわけで、「俺がいるうちに遊びに来いよ」ということになった。 いつかは上海へ行くつもりだった。上海市内の針灸用具店と書…

不眠と針灸

昔から酷く疲れると、眠れなくなることがある。20歳を過ぎてから約10年間、完全夜型の不摂生な生活を続けていたことや、遺伝的に筋肉が凝りやすいことなどが少なからず影響しているのだろう。 確かに北京堂で師匠に施術してもらったり、自分で自分に鍼灸を施…

無慈悲なピーポ

久々に師匠に針を打ってもらうため、師匠ハウス(小菅の北京堂)へ行ってきた。もう何年も針を打ってもらっていないから、背中がかなり凝っていた。 9:30の予約だったから、遅れないように7:30に家を出た。渋滞が無ければ45分くらいで到着するが、朝はどの…

東京バブル

今年の初詣は、何となく浅草へ行くことになった。祖父が昔浅草で商売をしていたこともあって、幼少時から幾度となく訪れているが、正月に行くのは初めてかもしれない。 浅草までは自家用車で行ったのだが、駐車場はどこも満車で行列が出来ていたもんだから、…

富貴は浮き雲の如し

先日、久々に上海へ出向している旧友と会った。彼は高校時代の同級生で、私の数少ない友人の一人だ。私は高校の頃から群れることに嫌気が差すようになっていて、元来の奇人気質が年を追うごとに強くなっているからか、未だに友人と呼べる人間は片手で数える…

芸は一代

先日、久々に師匠の治療を見学するため、小菅の北京堂へ行ってきた。まぁ久々とは言っても1年くらいしか経っていない。 とりあえず、今年北京で買うべき本を一冊教えてもらった。線維筋痛症の治療法が書かれている数少ない本だ。人民衛生出版社の本屋は店員…