インチョーのブログ(表)( ´∀`)

「東京つばめ鍼灸」インチョーの独り言ブログ。「南北相法」の翻訳ページはこちら→http://www.varianttuning.com/index.html

富貴は浮き雲の如し

先日、久々に上海へ出向している旧友と会った。彼は高校時代の同級生で、私の数少ない友人の一人だ。私は高校の頃から群れることに嫌気が差すようになっていて、元来の奇人気質が年を追うごとに強くなっているからか、未だに友人と呼べる人間は片手で数えるくらいしか存在しない。まぁ今も昔も、友人を増やそうとか、友達がいないと寂しいという思いが微塵もないから、友人が少なくても別に気にならない。そもそもは人付き合いが面倒な性分なのだ。

 

夕方に会って一緒に夕飯を食いに行くだけの予定だったが、先に鍼を打ってくれというので、休診日だったが仕方なく鍼を打ってやることにした。

 

鍼を打った後はマトモな日本食を食べたいと言うことで、高尾にあるうかい鳥山へ行くことにした。友人が予約の電話をかけると、個人情報を喧しく確認した後、20時がラストオーダーだと言われたらしかった。調布から高速に乗ればギリギリ間に合いそうだったが、調布IC付近の渋滞と降り続いている雨の影響でラストオーダーまでに間に合うかどうかは怪しかった。

 

結局、渋滞はあっけなくつつじヶ丘付近で終わり、調布ICから高速道路へ入るとガラガラだったので、ナビの予想よりも早く八王子を通過することが出来た。

 

八王子ICを過ぎて圏央道へ入ると雨はスッカリ止んでいて、山間に大きな月が見え隠れしていた。最近話題のスーパームーンだとかで、通常よりも大きく見えた。

 

高尾付近の圏央道は完全に山に埋もれている感じで、ロクに照明灯が設置されていないもんだから月は綺麗に見えるのだが、ヘッドライトがハロゲンでは如何せん目が疲れて運転し難い。高速道路で反射板の光だけを頼りに運転するのは、島根に住んでた時に中国道山陰道米子道を走った時以来である。どれも首都高と違って道はひたすらストレートで日中は走りやすいのだが、日が暮れるととにかく暗過ぎて目が疲れるし眠気を誘うから、正直夜は慣れた首都高を走った方が楽だ。島根の患者さんには首都高なんて恐ろしくて走れないと言う人もいたが、まぁ慣れだと思う。

 

圏央道は開通直後はガラガラで赤字路線の雰囲気がプンプンしていたが、今もあまり変わらぬように思える。まぁ、走るほうとしては空いていて走りやすいのだが。そういえば圏央道の工事で高尾山をブチ抜いた時、滝が枯れたとか生態系に影響が出たとか聞いたが、実際はどうだったのだろうか。

 

高尾山ICを降りて右方へ数分走ると、すぐにうかい鳥山に到着した。山中にあるもんだから、店へとつながる未知の暗い山道を走っていると、こんな所に本当に店があるんかいなと心配になったが、とりあえず無事駐車場へ辿り着くことが出来た。

 

駐車場から入口までは篝火(かがりび)が点々と備えつけられていて、月明かりが届かない敷地内は、来客を古都へいざなうかのような独特の雰囲気を醸し出していた。

 

駐車場まで迎えに出てきていた店員に促されて店内へ向かうと、自分がVIPになったかのような気がして、腐敗した高級官僚の日常的なアホ接待はこんな感じか、おそらくはもっとグレードが高い塩梅なんだろうと想像した。ちなみに著名な芸能人や文豪もお忍びで度々訪れているらしいが、確かに密会するには良い場所かもしれぬ。

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どんな部屋で、どんな料理が出るのかとワクワクしながら、心地良い気分で入口へ向かって広い駐車場を歩いているのも束の間、後方から光軸が滅茶苦茶で明らかに違法改造的な青いHIDを放ちながら、荒い運転で下品な様相のT社製1BOXカーが、駐車場の砂利を撒き散らしつつ、入口に近い場所を陣取ろうと先に入庫している最中の小型車をぶち抜いて、迷惑を顧みずに無理矢理入ってきていた。

 

どんな人相のアホ人間が乗っているのか想像に難くはなかったが、念のため今後の勉強のためにも、どんな野郎が降りてくるのかしばし観察することにした。

 

下品な黒塗りの国産1BOXカーから降りてきたのは、成金らしき風貌で40代くらいの日本人のような夫婦と、その娘と息子らしき子供の4人だった。みな落ち着きがなく、場の雰囲気からみると明らかに浮いていたが、店員は何事もないかのようにジェントルに出迎えていた。最近は評判を聞きつけた中国人の団体客がバスで乗り付けてくるらしいが、とりあえず大人しくしていて欲しいものだと思ったりした。

 

敷地は6000坪あるらしく、40室余りの客室のほとんどは離れの個室になっていて、敷地内の草木を眺めながら、川のせせらぎをBGMに舌鼓を打ちつつ、安らぎのひと時を過ごせるようになっていた。

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夜は数種のコースから料理を選べるようになっていて、女中さんが良いタイミングで料理を運んでくれるから、コース料理にありがちな次の料理はまだかいな的なお待たせ感は皆無だった。料理の総量は少な目だったが、のんびり食べるからか、少量でも十分な満腹感があった。やはり食事はゆったり食べる方が良い。

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 友人は久々の美食と場の雰囲気を大そうお気に召したようで、また来たくなる稀有な店だと興奮して語っていた。私も普段は質素な食生活だがらこういう場所へは滅多に来ないけれども、大事な来客があった時や、外国人観光客が来た時なんかに連れて来たら、喜ばれるんじゃなかろうかと思う。

 

11月からは高尾のもみじ祭りも始まって、この辺りの木々も美しく色付くだろうから、紅葉の頃ランチタイムにでも訪れたら、脳もリフレッシュされてよろしいかと思う。

 

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